証券会社を辞めた人間が証券会社について思うことを書いていく

証券会社を辞めた人間が証券会社について思うこと

証券会社を辞めてはや半年というところ、最近では良くも悪くも世界と切り離されている感覚を持っている。

そんな私が今回は証券業について思うことをつらつらと書いていく、知識のアップデートは半年前から一切していないので憶測と思い込みも多々含まれると思うが、参考になる点もあるだろう。

人口減と営業マンについて

日本の人口がこれからどんどん少なくなっていくのはもう小学生でも分かることだろう。それを証券業と絡めてお話しするのは少しずるいかもしれないが、話しやすいので書かせてほしい。

人口が減ったら営業利益が減る

当たり前だが人口が減るというのは高齢者が減るということになる。
もちろん生まれる子供も少なくなるから全体の人口が減ることに変わりはないが、もっとも影響を受けるのは高齢者である。

高齢者が少なくなると困る職業なんてたくさんある中で、私は証券業こそ大きなダメージを受けるだろうと予測している。

今現状で対面営業で取引をされているお客様というのはほとんどが高齢者だからだ、中年や若い人たちはこぞってネット証券で口座を開いてそちらで取引をしている。

当たり前だ、取引手数料が10倍以上も違うんだから敢えて対面証券で取引する必要はない。

メインターゲットの高齢者がいなくなったら誰も対面営業なんて求めなくなる。
必要だとしてもネットで情報も集められるし、著名人の意見だって聞けるようになっている。わざわざリアルで直接会う必要がないということだ。

 

それでも現在も証券会社がしぶとく生き残っている理由はいくつか推測できるが

一つ目は、高齢者の話し相手

二つ目は、失敗した時の言い訳材料

三つ目は、ネットが何か分からない人

 

この3択に絞られるだろう。

 

失敗も成功も誰にも見せたくない

日本人というのは失敗を見せたがらない人種である。

金融投資でも同じで始めるからには勝ち負けがはっきりすることになる、だからどうなったのかを推測されるのも嫌いな人が多い。

少し考えてみるとわかりやすいが、ちょっと金融投資に興味がある人が触り程度で始めたいのに証券会社の営業マンが必要か?ということだ。

成功も失敗もその営業マンや営業所の人間、まして営業マンが毎日通うのだから家族だって取引の行方を知っている。

そんな状況でバカを晒すのが好きな人間でなければ敢えてリスクを犯す必要はないだろう。
(営業マンとのアポとか電話注文とかも面倒というのも原因ですけどね。)

 

ネットでこっそり始めた場合には、上手くいったのであればSNSで公表して賞賛されて気持ちよくなればいいし、失敗したならそんな過去はなかったと記憶から抹消すればいい。

 

このニーズは確実にあると思っている。

 

ぶっちゃけ金融投資てお金を減らすことなんて苦にならない人は腐る程いる。お金が減ることなんかよりもお金を減らしたバカな自分を晒すことの方が嫌だという人は多いだろう。

だから詐欺とかでも泣き寝入りが多いんだ。

高齢者の話し相手、ネットが分からない高齢者

現在多くの顧客はこの高齢者だが、はっきりいって鴨として扱われています。

乗り換えは頻繁にするし、塩漬け覚悟で危険な銘柄を購入させたりと何でもありです。

一応不適切な取引を取り締まる機関としてフィンマック(トラブルの斡旋センター)があるが、そこに電話して内容を伝えられる高齢者が一体どの程度いるか疑問である。

ほとんどの高齢者は自分がグレーな取引をしていることにすら気がつかずに認知症になり、相場を退場していく、稀に家族が本人の代わりに斡旋センターに連絡するケースもあるが、その数も多くはない。

最近では一人暮らしの高齢者も増えていきているし、お盆やお正月、長期休暇でしか帰ってこない子供達にわざわざ「私は2000万円株で損したんだよ…」と自白する高齢者がどこにいるのかということだ

高齢者は恥がないとか、思うことは発言するとか思っている人がいるが全然そんなことはない

見栄っぱりだし世間体を若者以上に気にする。

 

少し考えればそういう時代を生きてきたのだから当たり前と言えば当たり前だが、横一列の画一的な教育でそういう人間が多い印象だ。

 

そしてネットが何かも分かっていない高齢者もいる。

いや、存在は知っているが前頭葉が凝り固まってもう新しいことを受け付けない人間といった方がいいかもしれない。

手数料が明らかに安いのに何かと理由をつけて長年と営業マン、証券会社を愛していると言う。

 

本当に愛しているのか、それとも新しいことを知りたくない、自分が損していることを知りたくないから、「愛しているから」と自分に言い聞かせているのかは真意は定かではないが、いい人ぶって自分を守っている人はいるだろう。

こんな考え方する私は腐っているのかもしれないが事実だ。

顧客は他社との奪い合い

新規開拓なんて言葉を聞いたことがあると思うが、文字通り新しく顧客を開拓することである。

しかし実際は新規開拓なんてほとんどしない。

多くは他の証券会社で取引をしている人に二つ目の取引先として弊社で口座を作ってくださいとお願いして回るだけである。

昔取引していたとか、親がやっていたとか、今の取引先に不満があるとか

理由はなんでもいいが、少しでも株に興味がある、知っている素ぶりを見せると営業マンは付け入ってくる。

 

その見込み客がどの証券会社で取引しているのかを知ることができたらそこの問題点を話して自分たちの良いところを誇張して話す。

嘘は言わないがグレーなことは平気で伝える。そして口座を開設して頂ければこちらの勝利、次は株式の移管をお願いする。

保有証券を弊社に移管してくれたら私が担当をするので絶対に後悔はさせませんと、他社の営業マンの頑張りを奪わなくてはならない。

まあ奪われる証券マンが悪いと言うのもあるが、そう言う世界を新規開拓というのであれば名前を変えた方がいいだろう。

 

そして将来的にはその奪う顧客もいなくなったら対面証券は一体どうなるのかは想像に容易いだろう。

地方の証券会社では今のままでは経営が成り立たないということでカフェを開いたり、ゴルフの打ちっ放しでセミナーを開いたり、他業種の会社と組んでセミナーを開いたりと試行錯誤をしているが、結局はターゲットは高齢者を狙っているものが多いので長くは続かないだろう。

かといって若者にアプローチしても良い返事がこないのは誰もが分かっているから、まだ高齢者がたくさんいるうちに出来るだけ搾り取ろうというのが現状の証券会社ということになる。

金融庁が投資を促すのは証券市場のため

「貯蓄から投資へ」

「老後に2000万円足りない」

こんな言葉を聞いたことがある人も多いだろう。
これらは金融庁の言葉だが、なぜこんな国民の不安を煽るような発言をするのかということだ

理由は簡単で、業界自体が縮小してきている市場に政府が力を入れて再編しようと試みているという理由がある。

証券業だけでなく銀行も業界全体で苦しい、だから投資信託を銀行マンも売り歩いている、それでも証券マンより信頼が高いのかそういうところが気に入らない。

多くの人は知識も経験も豊富な証券マンよりも、全くの素人銀行マンの方を信頼するのだから仕方がない。

それで損をさせたらお客は切れる、そりゃそうだ、投資のプロからでなく金貸しのプロから借りるんだから当たり前の結果だ。

そもそも国民がもう少し金融知識を蓄えたら問題解決するのにとも思うが、それも難しいだろう。

学校の授業で資産形成とか学ばせたらいいのにと思うのにそうしないのは、賢くなられると困る人がいるからだろう。それって一体誰のことなのか…

まあ、思うことなんて人それぞれだし、今回も勢いで書いてしまったが今思っていることは書けたと思う。

また気が向いたら証券でどんな人がいたかとか、どんなやばい客にあったかとかも紹介したい。

では。

 

忘れてはいけないレポート

証券の頃の忘れてはいけない過去を書いてます。

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