こんにちは、くにみつです。
私はジャズ歴が6年ほど、サックス歴9年の人間です。
吹奏楽から音楽を初めて、今ではジャズが大好きです。
今回はジャズを聴いてみたい、興味があるけど敷居が高そうでよく分からない。
そんな方に向けて分かりやすくジャズの聴き方、楽しみ方を書いていきます。
3分くらいで読めます。
初心者に知ってほしいジャズの楽しみ方(前提)

先に前提をお話しします。
ジャズとは本当に自由で自分もジャズとは何か未だに分かっていませんし、プロだって分からないと答える人もいるでしょう。
なので楽しみ方にそもそも答えはないという前提を知っていてください。
今回紹介するのは筆者が思う知っていたらより楽しめるだろうという内容になっています。
参考までによろしくお願いいたします。
ジャズのルールを知ろう
最初から少しお堅い内容になってしまいすみません。しかし重要なのです。
ジャズというのはテーマという主に32小節のJPOPなどでお馴染みのサビがあります。(12.16.64.48などもありますが)
楽譜をみながらの方が分かりやすいと思うので楽譜をみながら説明します。

AutumnLeavesというジャズの定番曲です。
楽譜を見ると32小節なのが分かるはずです。
ジャズではこの32小節を一区切りにみんなで交代でソロを演奏しているだけなのです。
演奏を聴きながら楽譜を目で追ってみてください。
32小節で演奏が区切られていることが分かるはずです。
1週目はテーマを楽譜通りにマイルスデイビスが演奏しています。
2、3週目はキャノンボールアダレイがソロをしています。
4、5週目はマイルスのソロになります。
6週目はハンクジョーンズのソロです。
7週目にテーマに戻り楽譜通りにマイルスが演奏しています。
このようにテーマを一区切りにソロを回していることを理解していれば、今誰がソロをやっているか、テーマのどこらへんを演奏しているかが分かるはずです。
初めて聴く曲の場合には、まず何小節のテーマなのかを理解するように聴くと分かりやすいかもです。
ジャズの歴史を知る
ジャズを楽しむ上で外せないのが歴史です。
とても勉強になるドキュメンタリー番組がありますので、まだ見ていない人はぜひ見てみてください。
モダンジャズはYoutubeにあるのですが、全部はニコニコにしか見つからなかったので、URLを貼っておきます。
ニコニコ動画 ジャズ #1 ニューオーリンズ [1/3]
このシリーズを見るだけでもジャズがさらに好きになるでしょう。
私はこのシリーズをみてルイアームストロング、チャーリーパーカー、ジャッキーマクリーンが大好きになりました。
ジャズの中にも様々なジャンルがあるのですが、自分はどの時代のどんなジャズが聴きたいかというのもこのシリーズで知ることができるでしょう。
自分でも演奏してみる
自分でも演奏をしてみるとプロのプレイヤーの凄さがより分かるかと思います。
今まで述べてきた構成や曲を覚えて聴くジャズというのは演奏したことのない人とでは恐らく次元が違うでしょう。(優劣をつけるわけではないが、多分聴いているものが違う)
アドリブはできないという人でも、テーマだけの演奏でも効果があるでしょう。
様々なジャズ演奏をたくさん聴く
たくさん聴いていくと次第に自分の好きな演奏者に出会えます。
最初はこの人微妙だなと思っていたけど、少し経ったらめっちゃハマるなんてこともしばしば
ジャズの場合は著作権の切れている音源も多いのでYoutubeで聴くことも可能なので手当たりしたいに聴きまくるでいいと思います。
ピアノが好きなのか、サックスが好きなのか、トランペットが好きなのか、誰がリーダーのバンドが好きか、どの時代が好きか、どの曲が好きか、、、
時には集中して聴いてもいいし、時には作業のBGMとして聞いてもいいと思います。
ある程度知識がついてくると喫茶店やお店で流れているジャズが誰の演奏で、どのアルバムの曲なのかとかも分かるようになってきます。
そうなると結構楽しいですよ。
ピアノトリオが初心者にはオススメ
個人的にはピアノトリオの演奏から入るのが雑音が少なく聴きやすいかなと思います。
ごちゃごちゃしてよく分からない、となっている人はピアノトリオで探してみると結構気に入ったのが見つかるかもしれません。
自分も最初は エディーヒギンズ、ビルエバンス、レッドガーランド、ウィントンケリーをよく聴いていました。何やってるかが分かりやすいのが最初は聴きやすかったです。
同じ曲の違う演奏者を聴き比べてみる
JPOPなどではカバーというのは一般的ではないですが、ジャズはカバーの音楽です。
先ほどの枯葉であればほとんどの演奏者のカバーがあります。
好きな曲ができたら、その曲を演奏している様々なアーティストの音源を並行して聴くのも楽しみの一つです。
アレンジがアーティストによって違いますし、構成も違う、でもコード進行は同じ、なんだか面白くないですか。
初心者にジャズバーで生演奏を聴くのはオススメしない
私の考えですが、ジャズを聴いてみたいという方が興味本位ででジャズバーに行くことはオススメしません。
理由としてはプロは自身の新曲やメジャーでない曲も演奏するからです。
ジャズ経験者でもプロの新曲なんかは何やってるか分からないことが多いです。テーマと誰がソロやってるかくらいしか分からないので、初心者が初見の新曲を聴いて楽しめるとは思えません。
ポカーンとしてしまい、高いミュージックチャージに見合った経験はできないでしょう。
なんか凄かった、凄いのか?よく分からん。って十中八九なります。
なのでデートなどでジャズバーに行くとかも正直微妙かなと思います。
双方がジャズか音楽経験者であればいいですけど、そうでなければ楽しさを微塵も感じられぬまま終わるでしょう。
それでも場の雰囲気や演奏者を生で見てみたいという気持ちも分からなくもないですが、まずは自宅などで様々な音源を聴いてからでいいのではないでしょうか。
デートでブルーノート行ったことあるんだけど、JAZZの楽しみ方よくわかんないまま、ポゥ!とかフゥ!とか、主にポゥ!が多いテーブルに囲まれて、俺も彼女といる手前「来慣れてる雰囲気」を出したくて、ポゥ…と呟いた以来行ってない。
— よしきち (@management1092a) May 27, 2019
こんなツイートもありました。ブルーノートでの経験からジャズを好きになっていずれリベンジしてもらいたいですね。
最後に:楽しみ方は人それぞれ
少しライブ演奏について意見してしまいましたが、楽しみ方は人それぞれです。
続けられる方法でジャズを楽しめれば合格です。
自分もエレクトリックジャズや現代音楽なんかは聞かないですし、フリージャズとかも聞かないです、ジャズ好きなら我慢してでもこの有名な音源は聴かなくては…なんてこともしないでいいですからね。
好きな音楽を、好きなだけ楽しみましょう。
ここまで読んでいただいてありがとうございます。
コメントを残す